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本棚を見ると? 1

本棚を見ればその人のことが良くわかるといいます。

もし、本棚探偵などという人がいたとすれば、「この専門書の数々から推察するに、あなたの職業は○○で、勤務先の場所はこの書店カバーから察するに××ですね。すると会社が絞り込めます。あなたが犯行時刻に会社にいなかったことは明らかです」などというのかもしれません。

そんな探偵が私の本棚を覗いたとしたら、極めて不可解なケースに思うことでしょう。私の本棚の中身は一般的なものとはかなり異なるか
らです。

10代の女性向けの小説もあれば、コロコロコミックなんて小学生が読むマンガもたまに入っていたりもします。きっと本棚探偵さんから、「むむっ、これは私の領域ではありません。まずは専門医にご相談を。お気を確かに~」とかいわれそうです。

つまるところ、私の本棚には、製本屋という職業のおかげで、内容とは無関係に本が収納されています。コロコロコミックのような雑誌にはシールやらハガキやら折図やらいろんなものが綴じられていて、これって工夫しているなあー、なんて感心させられることがよくあります。〝製本探偵”という職業はありませんが、まあそんなものです。

ですから、コロコロコミックの表紙に「特典、限定妖怪メダル付き」なんて書いてあると、「おおっ!メダルだって、マジか?? どうやって入れてあるのかな?」なんて妙なテンションで食いついたりするわけです。(続く)

加藤隆之